iPhone は内蔵の GPS でキックボードの速度を測れるので、スピードメーターアプリを使えば、車体とはまったく無関係な「もうひとつの速度」が手に入ります。電動キックボードなら車体の表示を確かめる手段として役立ち、表示のない足でこぐキックボードなら唯一の方法になります。大切なのは準備です。設定は出発前に済ませ、iPhone はしっかりしたホルダーに固定するかしまっておき、数字は止まってから確認します。
2つの速度、2つの情報源:キックボードの表示と GPS
電動キックボードの多くの表示は、地面に対する速度を測っているわけではありません。モーターや車輪の回転の速さから、工場で設定された車輪サイズを使って速度を計算しています。一方、GPS は車輪をまったく見ず、1秒ごとの位置の変化を追っています。
どちらも確かな方法ですが、ずれやすい場面が違います。
| 状況 | キックボードの表示 | iPhone の GPS |
|---|---|---|
| すり減った、または空気の少ないタイヤ | 実際の車輪が想定より小さくなるため、やや高めに出ることがある | 影響なし |
| 濡れた路面で後輪が空転 | 実際にはなかった速度の跳ね上がりを表示 | 影響なし |
| トンネル、地下道、狭い路地 | 影響なし | 電波が戻るまでずれたり止まったりすることがある |
| 停止状態からの発進 | すぐに反応 | 少し遅れて追いつく |
| 表示がない(足でこぐキックボード) | 読むものがない | ほかの乗り物と同じように使える |
つまり、両者の差が小さく一定なら正常で、たいていは表示側に原因があります。差が行ったり来たりする場合は、GPS が一瞬空を見失っていることが多いです。
キックボードの表示と GPS の速度を比べる
電動キックボードが実際に何キロ出ているのか知りたいなら、ちらっと見比べるのではなく、少し準備をしてから公平に比べましょう。
- 静かで開けた区間を選びます。 空がよく見え、高い建物や車の流れから離れた場所が向いています。
- まず GPS を安定させます。 出発前にアプリを開き、ゼロが安定して表示されるまで待ちます。
- 走り出す前に記録を始め、 急加速はせずに、しばらく一定のペースで走ります。
- 2つの画面を見比べないでください。 視線は進む先に向けたままにします。記録するのは、あとで比べるためです。
- 安全な場所に止まってから 走行を確認します。一定ペースの区間の平均速度は、一瞬の最高値よりも多くを教えてくれます。
何回か走ってみて、キックボードの表示がいつも GPS より少し高いなら、それは車輪の回転から計算する方式で予想どおりの傾向です。
キックボードの小さな車輪が固定を難しくする理由
キックボードに付けた iPhone は、自転車に付けた場合よりも過酷な環境に置かれます。小さく硬い車輪は、路面のひび、縁石の段差、タイルの継ぎ目をそのままステムを通してハンドルに伝えます。サスペンションがほとんどない、あるいはまったくないモデルも多く、石畳を少し走るだけで、自転車のハンドルが滑らかな舗装路を1時間走るよりも大きく揺れます。
この揺れが問題になる理由は3つあります。ホルダーがゆるいと、iPhone が回転したり外れたりするおそれがあります。絶え間ない振動は、手ぶれ補正やピント合わせのための繊細な可動部品を持つカメラに負担をかけます。そして、ホルダーの中で跳ねる iPhone は一目で読みにくく、つい長く見てしまう原因になります。
もうひとつの問題はスペースです。キックボードのハンドルは短く、アクセル、ブレーキレバー、ベル、ライト、そして多くの場合は車体の表示で、すでにいっぱいです。折りたたみ式のステムには、ホルダーが邪魔してはいけないヒンジとロックもあります。
キックボード用の安全なハンドルホルダーを選ぶ
車のエアコン吹き出し口用クリップを流用するのではなく、振動を前提に作られたホルダーを選びましょう。
- ハンドルをぐるりと囲むクランプ。 ずれる可能性のあるバンドではなく、ネジやレバーで締め付けるタイプです。
- iPhone をしっかりロックする仕組み。 バネ式のはさみ込みだけでなく、ロックアーム付きの受け台や、ケースごとカチッとはめ込むタイプなどです。
- ある程度の振動吸収。 ホルダーと iPhone の間に入るもので、走るルートに荒れた路面がある場合は特に重要です。
- 何にも干渉しない位置。 ブレーキレバー、アクセル、ハンドルをいっぱいに切ったときの手、そして折りたたみ機構を避けます。
- 車体の表示やライトを隠さないこと。
取り付けは自宅で済ませ、毎回走る前にしっかり揺すって確かめます。少しでも iPhone が動くなら、出発前に締め直しましょう。しっかり固定できるホルダーが現実的でない場合でも、ファスナー付きのポケットやバッグに入れておけば記録は同じように取れます。失うのはリアルタイムの数字だけで、走行の記録は残ります。
キックボードで走るための GPS Speedometer の設定
GPS Speedometer は GPS から直接速度を読み取るので、キックボードと接続するものは何もありません。次の設定は、出発前に止まった状態ですべて済ませます。
- アプリから求められたら、位置情報へのアクセスを許可します。
- 乗り物プロファイルで スクーター を選びます。
- 単位を km/h、mph、ノットから選びます。同じ条件で比べられるよう、キックボードの表示と同じ単位にしましょう。
- 一目で読めるゲージを選びます。Digital Clean ゲージでのリアルタイム速度表示は無料で、そのほかのゲージテーマはプレミアムが必要です。
- 走行記録を残したいなら、ここで記録を始めます。アプリがバックグラウンドにあっても記録は続くので、画面はスリープしても構いません。
そのあと、iPhone をホルダーにロックするか、しまいます。走り出したら触るものはありません。変更はすべて、安全な場所に止まってキックボードから降りるまで待ちます。
iPhone が視界にあるときの走り方
ホルダーに付けた iPhone は、キックボード自体の表示と同じ役割にとどめます。進路が空いているときに一瞬見て分かるものであって、じっくり眺めるものではありません。両手はハンドルに置き、前方の穴や縁石に目を配り、交差点や横断歩道、人の多い場所では画面のことは忘れましょう。
思った以上に下を見ていると気づいたら、iPhone をハンドルから外してポケットに入れます。
止まってからキックボードの走行を振り返る
プレミアムでは、GPS Speedometer が距離、最高速度と平均速度、走行時間、速度グラフ、地図上のルートとともに走行を記録します。見るときは、次の点を知っておくと役立ちます。
- 最高速度 は一瞬の値です。高すぎるように見えたらグラフで探しましょう。トンネルや高いビルの近くにぽつんとある突出は、たいてい電波が戻ったときのものです。
- 平均速度 には信号や横断歩道での停止がすべて含まれるため、街なかの移動では巡航速度よりかなり低くなります。
- 速度グラフ を見ると、どこで一定のペースを保てたかが分かります。キックボードの表示と比べるべきなのはこの部分です。
- 距離 は、キックボードのトリップメーターを確かめるのに役立ちます。トリップメーターも速度と同じく車輪から計算されています。
走る場所のルールを確認する
キックボードや電動キックボードでどこを走れるか、どれくらいの速度で走れるか、どんな装備が必要かは地域ごとに定められていて、大きく異なります。初めての場所で走る前には、うわさやスピードメーターアプリに頼らず、公式の情報源で最新のルールを確認してください。
よくある質問
電動キックボードは実際に何キロ出ていますか?
GPS なら車体とは無関係に速度を測れます。開けた場所で一定のペースの走行を何回か記録し、平均速度を車体の表示と比べてみてください。小さく一定の差であれば正常です。
電動キックボードの表示と iPhone の速度が違うのはなぜですか?
車体の表示は多くの場合、固定の車輪サイズを使って車輪やモーターの回転から速度を計算するため、タイヤの摩耗や空気圧で値が少しずれます。GPS は、トンネル内や高いビルの間など空が遮られる場所でずれることがあります。
GPS Speedometer で無料で使える機能は?
アプリは無料でダウンロードでき、Digital Clean ゲージでのリアルタイム速度表示は無料で使えます。プレミアムでは、そのほかのゲージテーマ、HUD モード、走行記録と履歴、速度制限アラート、加速タイマー、ピクチャ・イン・ピクチャ ウィジェットが使えるようになります。
足でこぐキックボードでも使えますか?
はい。速度は iPhone 自身の GPS から取得するため、キックボードにモーターや表示があるかどうかは関係ありません。スクーターのプロファイルを選び、同じように走行を記録してください。
GPS Speedometer チームが AI の支援を受けて執筆しました。GPS Speedometer に関する内容はアプリそのものに基づいています。他のアプリのメニュー名はバージョンによって変わることがあります。